二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903)改正に伴う運用マニュアルの改正について(2023.05)

 JASOエンジン油規格普及促進協議会では、2023年3月に行われた二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903:2023)の改正・発行に伴い、運用マニュアルの改正を行いました。

規格及び運用マニュアルの主な改正点は以下のとおりです。
① エンジン油性能品質の見直し
SAE J183に記載されるAPI規格について、古いSG、SHの規格が削除され、新たにSN PLUS、SPが追加された。
またILSAC・ACEA規格はJASO T903:2016オンファイル届出実績無しのため引用規格から削除された。
② 物理化学性状について
2019年10月時点でのJASO T903:2016オンファイル油調査結果をもとに検討が行われた結果、りん含有量の規格値が0.08-0.12 %から0.08-0.10 %に変更された。
また蒸発損失量について、現行の20 mass%以下から15 mass%以下に変更された。
③ 比較標準油、フリクションプレート、および摩擦特性評価指数基準の変更
比較標準油JAFRE-B16に関して、今後の供給性への懸念から代替標準油が検討され、供給性に問題がなく、JAFRE-B16に近い特性をもつ代替標準油として、新たにJAFRE-B23が設定された。
また、評価試験に用いるフリクションプレートについて、供給性への懸念から、供給性改善を図った代替品への検討が行われ、摩擦特性が同等の性能を有するフリクションプレートへの変更が行われた。
この試験用フリクションプレート及び前述の比較標準油の変更に伴い、エンジン油性能分類の指数基準の見直しが行われ、新たな指数基準が設定された。
③ 規格適合油の有効期間の追加および見直し(赤字は今回の変更点)
規格発行年 性能分類表示
開始可能日
新規届出受付終了日 オンファイル終了
2011年 2011年10月1日 2016年9月30日 2021年4月30日
2016年 2016年10月1日 2023年9月30日 2028年4月30日
2023年 2023年10月1日    

④ 性能分類表示書式の変更(赤字は今回の変更点)
旧マニュアル 新マニュアル
MAあるいはMBの場合(X = A or B)
MA1あるいはMA2の場合(Y = 1 or 2)
詳細については、改正マニュアル(4T_JV2305.pdf)をご確認下さい。

 なお、新規格適合油の種類表示可能開始日(ロゴマーク表示可能日)は2023年10月1日となります。




JASO 二輪車用4サイクル油
運用マニュアルの 修正・追加について



  二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903:2016)運用マニュアルの一部改正について(2018.12)

 JASOエンジン油規格普及促進協議会は、二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903:2016)運用マニュアルの一部改正を行いました。

主な改正点は以下のとおりです。
① 合併、ブランド継承等による販売者コードの引継ぎを認める
   (2011年版のオンファイル届出油も2016年版に準拠)
② 試験法(JIS)番号について、最新規格と整合
 密 度(15℃): JIS K 2249 → JIS K 2249-1 またはJIS K 2249-2
 引火点 COC: JIS K 2265 → JIS K 2265-4
 元素分析値 S: JIS K 2541 → JIS K2541-7 or JPI-5S-38

詳細については、改正マニュアル(4T_JV1812.pdf)をご確認下さい。




  二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903)改正に伴う運用マニュアルの改正について(2016.05)

 JASOエンジン油規格普及促進協議会では、2016年3月に行われた二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903:2016)の改正・発行に伴い、運用マニュアルの改正を行いました。

規格及び運用マニュアルの主な改正点は以下のとおりです。
① エンジン油性能分類の指数基準の見直し
2011年に、試験用クラッチプレート及び比較標準油の変更に伴うエンジン油性能分類の指数基準の見直しが行われたが、改正前後において摩擦特性の評価結果が変わり、性能分類が変わるケースがあるという指摘にもとづき、摩擦特性試験の試験条件についての見直しが行われた。
② モリブデン含有量の報告について
元素分析値の報告において、これまでモリブデン含有量の報告は必須となっていなかったが、新たにモリブデン含有量の報告が必要となった。
③ 規格適合油の有効期間の追加および見直し(赤字は今回の変更点)
規格発行年 性能分類表示
開始可能日
新規届出受付終了日 オンファイル終了
2006年 2006年5月1日 2011年9月30日 2016年9月30日
2011年 2011年10月1日 2016年9月30日 2021年4月30日
2016年 2016年10月1日    

④ 性能分類表示書式の変更(赤字は今回の変更点)
旧マニュアル 新マニュアル
MAあるいはMBの場合(X = A or B)
MA1あるいはMA2の場合(Y = 1 or 2)
詳細については、改正マニュアル(4T_JV1605.pdf)をご確認下さい。

 なお、新規格適合油のオンファイル受付開始日は平成28年5月16日、種類表示可能開始日(ロゴマーク表示可能日)は平成28年10月1日となります。




  二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903)改正に伴う運用マニュアルの改正について(2011.05)

 JASOエンジン油規格普及促進協議会では、二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903:2011)の改正・発行に伴い、運用マニュアルの改正を行いました。

規格及び運用マニュアルの主な改正点は以下のとおりです。
① エンジン油性能分類の指数基準の見直し
試験用クラッチプレート及び比較標準油の変更に伴い、エンジン油性能分類の指数基準の見直しが行われた。
② JASO T 903とJASO T 904の一本化
規格の利便性を図るため、JASO T 903にJASO T 904を盛り込みJASO T 903:2011として一本化された(JASO T 904の評価試験は、JASOT903規格の中で付属書Aとして新たに規定)。
③ エンジン油性能の変更
API規格及びACEA規格について、最新の改正規格に合わせて変更が行われた。
なおAPI規格のSM/ECとSN/RC、ILSAC規格のGF-4とGF-5の追加は見送られた。
④ 規格適合油の有効期間の追加
規格発行年 性能分類表示
開始可能日
新規届出受付終了日 オンファイル終了
1998年 1999年4月1日 2006年4月30日 2011年4月30日
2006年 2006年5月1日 2011年9月30日 2016年4月30日
2011年 2011年10月1日    

⑤ 性能分類表示書式の変更(赤字は今回の変更点)
旧マニュアル 新マニュアル
MAあるいはMBの場合(X = A or B)
MA1あるいはMA2の場合(Y = 1 or 2)
詳細については、改正マニュアル(4T_JV1105.pdf)をご確認下さい。
旧マニュアルは(4T_JV0604.pdf)を参照下さい。

 なお、新規格適合油のオンファイル受付開始日は平成23年5月10日、種類表示可能開始日(ロゴマーク表示可能日)は平成23年10月1日となります。




  二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903)改正に伴う運用マニュアルの改正について(2006.04)

 JASOエンジン油規格普及促進協議会では、二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油(JASO T 903:2006)の改正・発行に伴い、運用マニュアルの改正を行いました。

規格及び運用マニュアルの主な改正点は以下のとおりです。
① 性能分類MAの細分化(MA→MA2及びMA1)
② りん量規定値の新設(質量分率0.08以上及び0.12以下)
③ エンジン油性能の変更
(適用すべき性能分類からSE及びSFを削除し、“API規格のSG,SH,SJ,SL及びSM又は相当”に変更)
④ 規格適合油の有効期間の設定
規格発行年 性能分類表示
開始可能日
新規届出受付終了日 オンファイル終了
1998年 1999年7月1日 2006年4月30日 2011年4月30日
2006年 2006年5月1日    

⑤ 性能分類表示書式の変更(赤字は今回の変更点)
旧マニュアル 新マニュアル
MAあるいはMBの場合(X = A or B)
新規届出受付終了日:2006年4月30日 MA1あるいはMA2の場合(Y = 1 or 2)
参考:英語版については、図下部の性能保証関連文字列について簡略化を実施(二輪4サイクル-JASO T 903:2006のみ)

詳細については、改正マニュアル(4T_JV0604.pdf)をご確認下さい。
旧マニュアルは(4T_JV0412.pdf)を参照下さい。

 なお、新規格適合油のオンファイル受付開始日は平成18年4月10日、種類表示可能開始日(ロゴマーク表示可能日)は平成18年5月1日となります。



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