石油・化学プラントのAIを活用したスマート化を促すため、ガイドラインと事例集の策定について


お知らせ
2020年12月1日
石油・化学プラントのAIを活用したスマート化を促すための、
ガイドラインと事例集の策定について
経済産業省は、消防庁・厚生労働省と連携し、石油・化学プラント内でのAIの信頼性を適切に確保するための 「ガイドライン」および、成功例を示した「導入事例集」を取りまとめましたのでお知らせいたします。

AIを導入・活用することで、石油・化学プラントの保安を飛躍的に高度化できる可能性があり、 人手不足対策・事故抑制等、保安現場の課題が解決されることが期待されます。

しかし、現状では、次の2つの原因によってAIの導入は限定的です。

原因①:
厳格な安全性が求められるプラントでは、適切にAIの信頼性評価を行い安全に対する説明責任を 果たす必要がある一方で、その方法論が示されていない。

原因①への対策→「プラント保安分野AI信頼性評価ガイドライン」
ガイドラインは、プラント保安分野に特化してAIの信頼性(プラントの安全性や生産性向上のために期待される 品質を果たすこと)を適切に管理する方法を示しています。本ガイドラインを活用することで、 次のような効果が期待されます。

・プラントオーナー企業は、信頼性の高いAIによって保安力や生産性を向上させることができることに加えて、 AIの信頼性について社内外へ説明責任を果たしやすくなります。
・AIを開発し納品するベンダー企業は、本ガイドラインが要求事項を満たして開発をすることで、 プラントーナー企業に対してAIの信頼性を説明しやすくなります。
・プラントオーナー企業とAIベンダー企業の両者が、AI開発プロセスで要求事項を円滑に設定できるようになります。

原因②:
AIの投資効果が不明瞭なことに加えて、導入時に直面する課題が大きすぎてAI導入に踏みきれない場合がある。

原因②への対策→「プラントにおける先進的AI事例集」
ガイドラインが主に「AI導入時」での信頼性確保の課題に対して方策を示すのに対して、 事例集はそれより前段階の「AI投資決定時」「AI開発時」の事業者の課題解決へのヒントを示しています。 具体的には、先進的事例での、AIの効果・典型的なAI導入の課題(AI人材不足、目標設定の困難性など)の解決方法 を示しています。

詳細については、経済産業省ホームページをご参照下さい。

◇経済産業省ホームページ

〇石油・化学プラントのAIを活用したスマート化を促すため、ガイドラインと事例集を策定しました
https://www.meti.go.jp/press/2020/11/20201117001/20201117001.html


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